【地域医療ジャーナル2017年05月号】ウィキペディア時代の医療情報
地域医療ジャーナル2017年05月号 vol.3(5) が発刊されています
僕は情報をテーマした記事を書きました。
インターネットが普及し、僕たちは情報化社会の真っただ中を生きています。沢山の情報に囲まれることは、それだけ生活が豊かになっている証拠かもしれません。しかし、本当のところどうなのでしょうか。
情報が豊富にあるということは、つまるところ、必要な情報を抽出する作業がより困難であることを意味します。これは医療情報に関しても同様でしょう。
インターネット上では消費者生成型コンテンツが、次から次へと生み出されています。今回の記事で取り上げた「ウィキペディア」もその一つと言えます。そして権威介在型コンテンツから消費者生成型コンテンツという流れを止めることは、もう誰にもできません。
それが何をもたらすのでしょうか。僕はこのような社会だからこそ、集団のリテラシーを向上させるための機会が与えられている。記事を書きながらそう思いました。
知っていることと調べること、その隙間が埋められていく情報化社会。だからこそ、情報を批判的に吟味するというスキルがますます重要になってくる。そうした感覚が常識に登録される機会が生み出される。その機会を逃すことなく捕まえることができるか、大事なのはそういうこと。
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