思想的、疫学的、医療について

医療×哲学 常識に依拠せず多面的な視点からとらえ直す薬剤師の医療

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【書籍】OTC医薬品の比較と使い分け

 一般用医薬品に関してインターネットで情報収集をしてみると、様々な記事が検索されてきます。しかしながら、その内容に関しては質の高いものから低いものまで、これまた様々な情報が乱立しています。

 これまで一般用医薬品は薬理学的作用機序から使い分けを論じられることが多く、いわゆるエビデンスのような実証的な根拠に基づいて薬の選択を考える機会はそれほど多くなかったように感じています。

 そんな中、エビデンスに基づき一般用医薬品の比較と使い分けを論じた書籍が出版されました。著者はもちろん児島悠史先生です。監修は坂口眞弓先生、そして執筆協力にはアヘッドマップ広報の神田佳典先生が担当されています。

OTC医薬品の比較と使い分け

 一般用医薬品エビデンスといっても質の高いものなんて無いのでは?と思われる方も少なくないかもしれません。しかしながら実際にPubMedで論文を検索してみると、疾患領域や薬剤によってはかなりの数の文献が見つかります。ホントカナ?と思う方はぼくが連載しているOTCコラムの引用文件数を確認してみてください(ついでに宣伝してすみません汗)。

ptweb.jp

 本書は商品名でも検索することができ、日常の勉強用としてだけでなく、現場で辞書的な使い方も可能だと思います。もちろん、登録販売者の方にもおすすめです。