【書籍紹介】医療者のための 成功するメンタリングガイドー【書評】関係性の内で垣間見る学びの姿
医学書院さんより、『医療者のための 成功するメンタリングガイド』が発売されました! 徳田 安春 先生監訳による医療者を対象としたメンタリングのガイドブックです!
徳田先生の序文は医学書院さんの公式ウェブサイトから読めます(書院さんのウェブサイト、大幅にリニューアルされましたね!)
「メンター」は日本語で「助言者」、あるいは「指導者」などと訳されることが一般的だと思います。ただ、僕はメンターという言葉に、そうした日本語のイメージを持っていません。どちらかといえば、それは「師匠」に近い。メンターとメンティーの関係は師弟関係と言ったほうが、なんとなく腑に落ちますし、それは本書を読んで確信に変わりました。
ちなみに師匠は英語でMasterと訳されることもあるかもしれませんが、師弟関係と言った場合、mentoring relationshipという言葉を使うほうが多いのではないでしょうか。なんとなくですけども、メンターとメンティーは、それぞれ独立した立ち位置というよりは、互いの関係性の上でその立ち位置が決まってくる、そんな風に思います。
このことはまた、メンタリングは指導をする側とされる側というような、能動/受動という概念を超えた営みであることを示唆します。本書を読み終え感じたのは、まさに『中動態の世界』でした、そのような観点から、本書の書評を書かせていただいております。合わせて目を通していただけましたら幸いです。
《関係性の内で垣間見る学びの姿》
なお、『中動態の世界』については、以下をご参照ください。