【書籍】medicina 2019年 12月号 特集 プライマリ・ケアのための ポリファーマシー「超」整理法
医学書院さんのmedicina2019年12月号の特集は『プライマリ・ケアのための ポリファーマシー「超」整理法』企画は吉田英人先生です。
medicina (メディチーナ) 2019年 12月号 [雑誌] 価格:2,860円 |
冒頭の座談会「ポリファーマシーを通して見えてくる患者・医療者のすれ違いを科学する」は“行動経済学×ポリファーマシー”とても興味深い議論が展開しています!ポリファーマシーに限らず、臨床における意思決定をめぐるプロセスにおいて、行動経済学的知見の応用は今後ますます目が離せなくなりそうです。目次一覧は医学書院さんのウェブサイトから閲覧できます。
本特集、僕は「ポリファーマシーになると何が問題となるのか?」というテーマで執筆させていただきました。ポリファーマシーと言うと、様々な問題があるように語られることも多いですが、ポリファーマシー状態にあるような集団ってどんな背景特性を有しているのだろう? と考えてみると、ほんの少し冷静になれそうな気がしています。
とはいえ、問題が全くないというわけでもありませんよね。僕の記事ではポリファーマシーをめぐる問題について薬物相互作用、服薬アドヒアランス、薬物有害事象、心理・社会的側面の4つの観点から文献的考察をしてみました。PIMDのみで掲載したものも含め50文献以上を紹介していますので、ポリファーマシーの問題点に関する文献リファレンスとしても活用できるかと思います。ぜひお役立ていただけましたら幸いです。