思想的、疫学的、医療について

医療×哲学 常識に依拠せず多面的な視点からとらえ直す薬剤師の医療

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【書籍】Rp.+ レシピプラス 2020年春号 Vol.19 No.2 再発見!SGLT2阻害薬のチカラ

 南山堂さんの『Rp.+ レシピプラス』、春号の特集はSGLT2阻害薬です!

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レシピプラス Vol.19 No.2 再発見!SGLT2阻害薬のチカラ: 事前の指導でトラブル回避!!

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レシピプラス Vol.19 No.2 再発見!SGLT2阻害薬のチカラ 事前の指導でトラブル回避!! [ 原島伸一 ]


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 主要心血管イベントに対するSGLT-2阻害薬の効果ついて、エンパグリフロジンのEMPA-REG OUTCOME【PIMD:26378978】、カナグリフロジンのCANVAS Program【PIMD:28605608】、ダパグリフロジンのDECLARE–TIMI 58【PIMD:30415602】の結果で概観することができます。いずれもプラセボ対照ランダム化比較非劣性試験ですが、エンパグリフロジンおよび、カナグリフロジンでは、プラセボに対する優越性も示されており、近年では「SGLT-2阻害薬は、2型糖尿病患者の心血管予後を改善しうる薬剤」という認識が強まっているように思います。とはいえ、ダパグリフロジンで示されたのは非劣性のみであり、その効果については冷静に考察したいところです。

 さて、薬剤師のジャーナルクラブとの連動企画『臨床疑問のゆくえ』もSGLT-2阻害薬に関する論文ディスカッションを取り上げました!

≪シナリオ≫

aheadmap.or.jp

≪配信データ≫

twitcasting.tv

ダパグリフロジンは糖尿病のない心不全の患者さんにも有効なのでしょうか?という臨床疑問、これを機会にもう一度じっくり考えてみませんか?