【書籍】ビジアブで読み解く！ 薬剤師の仕事に役立つ臨床論文50
地域医療ジャーナルでの連載『ねこでも読める医学論文』の著者、菅原鉄矢先生の著書が出版されます！
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臨床医は患者を一人診察すると平均して5つの疑問を思いつくと言われています（PMID: 2001091）。薬剤師の日常業務においても、患者さんや医師からの問い合わせなど、疑問に思うことは多々あるでしょう。臨床で遭遇しえる疑問の多くが前景疑問ですが、その解決のために参考となる情報が臨床医学論文です。
本書は薬剤師の日常業務において、遭遇する頻度が高い前景疑問を疾患領域ごとにまとめ、臨床医学論文をベースに詳細な解説を加えた内容となっています。特筆すべきは論文の解説にビジュアル アブストラクト（本書ではビジアブと呼んでいます）を起用し、研究内容を視覚的にわかりやすくまとめている点です。
すべて英語で書かれた原著論文を読み込むのは、なかなか大変な作業ですが、視覚的に整理された情報によって、研究デザインやその結果が直感的に理解できるよう紙面構成されています。
薬学を学ぶといった場合、薬理学や病態生理学、薬物動態学などを思い浮かべる方も多いと思いますが、臨床医学論文から得られる学びもまた重要です。論文から学び、それを臨床現場でどのように活用したらよいのか。精選された５０本の論文とその活用法がまとめられた本書は、まさにEBMの実践的解説書と呼べるものでしょう。
