思想的、疫学的、医療について

医療×哲学 常識に依拠せず多面的な視点からとらえ直す薬剤師の医療

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【書籍発売のお知らせ】1日1論文、30日で、薬剤師としてレベルアップ! 医学論文の活かし方

 金芳堂さんより『1日1論文、30日で、薬剤師としてレベルアップ! 医学論文の活かし方』という書籍が10月に刊行予定です!!企画、編集は盟友 児島悠史 先生&上田昌宏 先生です! 僕はほんの少しだけ編集協力と執筆を担当させていただきました!

1日1論文、30日で、薬剤師としてレベルアップ! 医学論文の活かし方

 序文や目次は金芳堂さんのウェブサイトから閲覧できます!

www.kinpodo-pub.co.jp

  論文情報に含まれているものの多くは統計的な数値データです。主観とは一線を画したこの統計こそが、エビデンスエビデンスたる所以なのでしょう。でも、おそらく医療者も患者も、統計を一番に大切にしているかと言えば、必ずしもそうではないように思います。

 むろん、統計は大事です。妥当性の高い、あるいは合理的な判断のよりどころになるものだからです。でも、僕たちは合理性や妥当性を目指して生活しているわけではありません。医療者にとって、患者のナラティブを無視してまで統計的判断を行っているわけではないでしょう。

 では、論文情報はいったい何の役にたつのでしょうか。そんな疑問に本書は数多くの示唆を与えてくれることと思います。論文情報とどのように向き合い、そしてどのように活用していけばよいのか。統計と生活をつなぐかけへ橋としての薬剤師の在り様を、ぜひ本書で読み解いていただければ幸いです。