思想的、疫学的、医療について

医療×哲学 常識に依拠せず多面的な視点からとらえ直す薬剤師の医療

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【書籍】薬局 2019年11月 Vol.70 No.12-急性冠症候群

 南山堂さんの月刊誌『薬局』。今月の特集は急性冠症候群です。循環器疾患の中でも優先的に押さえておきたいメインテーマですが、その専門性の高さゆえになかなか手が出せないでおりました。これを機会にしっかりと学びを深めたいと思います。

薬局 2019年11月号 特集 「急性冠症候群 ―実臨床に活きる薬物治療の知識とスキルを身につける― 」 [雑誌]

 慢性期薬物療法にかかわることの多い僕ですが、やはり急性期もしくは亜急性期の薬物療法について知っておかないと、その時々に最適なリスク・ベネフィットの評価は難しいなと感じています。薬物療法のリスクとベネフィットは常に一定ではない、その時々で変化する病態に合わせて最適化されなくてはいけない、そのためには生涯を通じた薬物療法のプランニングが肝要かなぁなんて思います。ただ、薬物療法は生涯を通じて一つの医療機関、一人の医療者がかかわっていくわけではないので、断片的ですよね。ポリファーマシーが生み出される要因も、薬物療法の断片性が影響しているのかなとも思います。

 さてさて、月刊誌「薬局」。僕がひそかに楽しみにしている桑原先生の連載「薬剤師にもできる!将来幸せに働くための投資講座」、気が付けばもう第8回目なのですねぇ。今回は不動産投資について。毎回、数々の名言が生み出されている本連載。今回も、思わず「なるほど……」とうなずきながら読んでおりました。

 保険薬局に勤務していたころ、マンションの投資案件に関する電話がよくかかってきましたが、当時は「そんなにもうかる話なら、あなたがやれば良いのではないですか?」と切り返しておりました(汗。 

 はたまた、オンフック状態にして、受話器をそのまま机の上に置きっぱなしに(汗。営業の方がマンガントークをしている傍らで薬歴を書いていると、しばらくして「先生ーーー聞いてます?」 すっかりBGM扱いという(ごめんなさい)。

 そんなマンション投資勧誘についてもしっかり解説されています!しかし、不動産投資はなかなかにハードルが高いなあという印象。個人的にはインデックス投資をちまちまやっていくのが、今のところは無難かなぁなどと考えています。